ロコモ対策の要は、実は筋肉!?

ロコモティブシンドローム（運動器症候群、通称ロコモ）とは、骨や関節、筋肉など運動器の衰えが原因で歩行や立ち座りなどの日常生活に障害を来たしている状態のことをいい、進行すると要介護や寝たきりになるリスクが高くなります。 なかでも筋力低下は、加齢の必然という認識から軽視されがちですが、筋力が低下すると体の重心をうまくコントロールするのが難しくなり、それだけ骨や関節に多くの負担をかけてしまいます。負担が増えると痛くなりやすく、痛いから動かさない…という悪循環に陥ってしまうのです。特に、下半身の筋肉は上半身に比べ、3倍のスピードで減少するといわれています。

筋肉を維持することは、いつまでも自分の足で歩き続けていくために、ロコモを予防し、健康寿命を延ばしていくことへとつながります。

イミダゾールジペプチドは、数千キロもの距離を休まずに飛び続けることができる渡り鳥に着目し、発見された成分です。筋肉を守り、持久力の維持や疲労の蓄積を防いでくれる働きがあります。ヒトの体内にも存在しますが、泳ぎ続けるマグロやカツオなど長時間連続した運動を必要とする生物の筋肉組織に多く含まれています。例えば鳥胸肉には、牛肉や豚肉に比べて2～3倍も豊富に含まれていることが明らかになっています。

ブラックジンジャーはショウガ科の植物ですが、一般的な生姜とは異なり、根茎切断部が黒色を呈しています。タイでは、関節痛時に根茎部を煎じて飲むなど、古くから健康食として活用されてきました。主な働きは2種類あり、一つが脂肪の分解をサポートするという働き。もう一つが、筋肉の合成を促進するという働きです。新陳代謝を上げ、エネルギーを生み出す力の高い筋肉を作ることができると注目が高まっています。